天使で悪魔なキミと俺

　


「ほんと、気持ち悪い。……先生、今、桃が助けてあげるからね」

枝垂さんの爛々と輝いた瞳を見て、呟く。

「……本当にそれが、先生のためだと思うの？」


単純な枝垂さんは、私と間合いをとって、考え始めた。

「…生のため、…と……てた、…ど……」

脳をフル回転させているためか、ついに頭を抱え込む。

……今のうちにとどめをさすのが得策だろうけど。

私はﾞ天使ﾞだもの。

そんな残酷なことはしない。


『ワタクシが、殺ってさしあげますわ』

「……ブバルディア！」

身体の奥のほうから、声が響く。

……駄目だ、押さえ込むので、精一杯……。