天使で悪魔なキミと俺

俺の日常「3」

 


石蕗 鈴蘭……か。

あー、また俺は。

生徒に知られたら、一気に気持ち悪がられるぞ。

俺は職員室で、コーヒーを飲みながら考えていた。

……そういや、石蕗はクラブに参加したりするのかな。

入るとしたら、園芸部とか……って、また石蕗のことを……。

今は石蕗のことよりも、俺のクラスをどうやって盛り上げるかを考えなければ。

最近は、無気力な子が多い。

学校という場所が本当に嫌なのか、世間に反抗しているだけなのか。

……はたまた俺が嫌い、とか。

うわ、自分で考えてて泣きそうになってきやがったぜ。

「向日先生、生徒が呼んでますよ」


 
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