あたしと彼と白いキャンバス
コンビニに入ると、篠宮先輩は雑誌を手にとって立ち読みしていた。


「先輩。はるな先生と一緒に喫茶店行くみたいですよ。はやく来てください」

「そう」


短く返事した先輩のその声は、なぜか普段より硬く感じた。





「若いっていいわねえ。ダブルデートなんて懐かしい響きだわあ」

「はるな先生だってじゅうぶん若いじゃないですかー」

「そお?」


志乃のフォローを受けて、先生はちょっぴり嬉しそうに笑う。


小さな喫茶店のテーブル席。

それぞれ注文したものが出てきたところだった。
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