あたしと彼と白いキャンバス
12.最悪
志乃からの遊びの誘いをやんわり断った。

新太郎先輩からおっぱい型プリンの写メがきた(あたしに送るな)。

あたしは残りの冬休みのほとんどを部屋で過ごした。

篠宮先輩からの音沙汰はない。




終わらなければいいと願った冬休みはすぐに終わって、

三学期がはじまる。


あたしはいつも通りギリギリで登校し、教室に入る。

女子たちが一斉にあたしを見た。



――なんだ、これ。


変な雰囲気だった。

見るっていうより睨みつけるって感じの視線に晒される。
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