あたしと彼と白いキャンバス
志乃まであたしを罵るんだろうか。

唾を飲み込み、開く。



『      』



メールにはなにも書かれていなかった。

6文字の空白があるだけ。


あたしは少しほっとする。

だって志乃に罵られるのは辛い。

これだって悪戯なんだろうけど、酷い言葉を書かれるよりはマシだ。




ああ、あたしはいつから志乃が好きになったんだろう。

こんな状況でも志乃を友達だと思いたがる自分がいる。



友達はいらないと思っていたのに。
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