あたしと彼と白いキャンバス
翌日、学校に電話をかける。


「頭が痛くて、」


昨日の今日で学校に行けるような勇気はない。

あたしはご飯も食べず、昼過ぎまでぼんやりと天井を眺めていた。





もやもやする。

上手くは言えないけど。

胸の中にじめじめした黒い霧がかかってるみたいだ。


あああああ、
この不快な感情を吐き出したい。


吐き出したい。





寝返りをうつと、あのキャンバスが目に入った。
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