あたしと彼と白いキャンバス
13.小さな光
ふられて(告ってもいないのに)、

虐められて、

ミカさんがやってきて。



不幸は立て続けに起こるってこういうことなんだろうか。





コンビニの中は暖かい。

さっさと帰るのは嫌で、あたしは雑誌コーナーで立ち読みをはじめた。

興味のない少女漫画。

内容は頭に入らない。



ふいにコートのポケットが震える。


携帯を取り出してディスプレイに目を落とすと、新太郎先輩からの電話だった。
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