あたしと彼と白いキャンバス
『つか、千里となんかあったべお前』

「えっ」



質問にビビって声が裏返った。

心臓がギュッと縮みこむ。




『あいつ、不機嫌さがパワーアップしとる』

「……」

『背後にブラックホール背負いながらニコニコしてんだぜ? 超こえー』

「……」

『黙んな!』

「…そんなの本人に聞けばいいじゃないですか」



『お前は当事者だろーが』



新太郎先輩の声は確定的で、
なにか知ってるんだろうと思った。
< 159 / 321 >

この作品をシェア

pagetop