あたしと彼と白いキャンバス
先輩は綺麗に微笑んでいる。

愛想がいいな。

むかつく。

ていうか、近付きすぎじゃないか?

あ。

あの女、先輩の肩に手を置いた。

くそ。

ニコニコすんな。

こっちはあんたのせいで教室に入ることすら怖いのに。

ああ、
あたしのことが嫌いなんだもんね。

あたしが虐められてるの知ったらきっと喜ぶんでしょうね、先輩。





「あいかわらず千里はモテモテよのぉ」

「ひっ」


突然耳元で声がした。
< 174 / 321 >

この作品をシェア

pagetop