あたしと彼と白いキャンバス
15.行方
あれから2週間が経った。
あたしは毎朝学校に通っている。
引っ越すことを決意してからあたしの心は麻痺したようで、
依然と続く罵りメールにも
隠される靴にも
すれ違いざまに吐かれる暴言にも
前ほどのショックを受けなくなっていた。
なにも考えないようにする。
篠宮先輩のことも、志乃のことも、
考えたら傷つくだけだ。
「どーだ、俺様特製焼きそばパン!」
「いや、これどう見ても市販のやつじゃないですか」
「バレた!」
昼休みは屋上で新太郎先輩と過ごすようになった。
あたしは毎朝学校に通っている。
引っ越すことを決意してからあたしの心は麻痺したようで、
依然と続く罵りメールにも
隠される靴にも
すれ違いざまに吐かれる暴言にも
前ほどのショックを受けなくなっていた。
なにも考えないようにする。
篠宮先輩のことも、志乃のことも、
考えたら傷つくだけだ。
「どーだ、俺様特製焼きそばパン!」
「いや、これどう見ても市販のやつじゃないですか」
「バレた!」
昼休みは屋上で新太郎先輩と過ごすようになった。