あたしと彼と白いキャンバス
17.ごめんなさい
「お前なあ、メールしといてシカトってなんなんだよ!」
篠宮先輩がやってきた次の日。
あたしは屋上で新太郎先輩にビシッと指をさされた。
「すみません…」
「気になって眠れなかったんだからな。なにがあったか説明しろ!」
新太郎先輩の力んだ右手が、昼食のあんぱんを握り潰した。
今日はいい天気だ。
『篠宮先輩がうちに来ました』
昨夜、眠る直前に新太郎先輩にそんな短いメールを送ったんだった。
受け取った新太郎先輩はあたしに何度も電話したけれど、眠りについたあたしはまったく気づかず、
そして今に至る。
篠宮先輩がやってきた次の日。
あたしは屋上で新太郎先輩にビシッと指をさされた。
「すみません…」
「気になって眠れなかったんだからな。なにがあったか説明しろ!」
新太郎先輩の力んだ右手が、昼食のあんぱんを握り潰した。
今日はいい天気だ。
『篠宮先輩がうちに来ました』
昨夜、眠る直前に新太郎先輩にそんな短いメールを送ったんだった。
受け取った新太郎先輩はあたしに何度も電話したけれど、眠りについたあたしはまったく気づかず、
そして今に至る。