あたしと彼と白いキャンバス
19.決意
朝。
夢も見ずに熟睡していたあたしの意識を呼び戻したのは、枕元の携帯だった。
いつもマナーモードに設定しているのにその夜はなぜかそれを解除していて。
ウィスパーボイスの女性ボーカルが特徴的なUKロックに脳味噌を叩かれる。
「……なんだい?」
薄暗い部屋の中、
いかにも眠いですって感じの篠宮先輩の声が耳に届く。
「なんか、電話が」
答えながら画面を確認すると、ミカさんの名前が表示されていた。
時刻は午前6時。
…こんな時間にミカさんから?
夢も見ずに熟睡していたあたしの意識を呼び戻したのは、枕元の携帯だった。
いつもマナーモードに設定しているのにその夜はなぜかそれを解除していて。
ウィスパーボイスの女性ボーカルが特徴的なUKロックに脳味噌を叩かれる。
「……なんだい?」
薄暗い部屋の中、
いかにも眠いですって感じの篠宮先輩の声が耳に届く。
「なんか、電話が」
答えながら画面を確認すると、ミカさんの名前が表示されていた。
時刻は午前6時。
…こんな時間にミカさんから?