あたしと彼と白いキャンバス
通話ボタンを押して携帯を耳に当てる。
「ミカさ…」
『結ちゃん。今、』
あたしの名を呼ぶミカさんの声は、普段よりも少し早口だった。
『今、病院にいるの』
「病院…?」
ぴりっと神経が張った。
眠気なんかどこかに吹っ飛び、
あたしは携帯の向こうのミカさんの声に耳を澄ます。
『昨夜、エリカが倒れて…』
一瞬、息が止まって(心臓も止まったかもしれない)、
「…エリカが?」
搾り出した声は掠れて消えた。
「ミカさ…」
『結ちゃん。今、』
あたしの名を呼ぶミカさんの声は、普段よりも少し早口だった。
『今、病院にいるの』
「病院…?」
ぴりっと神経が張った。
眠気なんかどこかに吹っ飛び、
あたしは携帯の向こうのミカさんの声に耳を澄ます。
『昨夜、エリカが倒れて…』
一瞬、息が止まって(心臓も止まったかもしれない)、
「…エリカが?」
搾り出した声は掠れて消えた。