あたしと彼と白いキャンバス
20.バースデー
それから5日ほど経って、エリカは退院した。
『明日からエリカと帰省するのよ』
電話越しにミカさんが言う。
地元でのエリカの喘息の様子を見るため、だそうだ。
もしもそれが上手くいったら、
引っ越しが決定事項になる。
「2人だけで大丈夫ですか?」
『大丈夫。ちょっと前まで住んでいたところだもの』
「あの、もしなにかあったら連絡ください。お父さんと駆けつけますから」
『ええ、ありがとう』
ミカさんの声は穏やかで安定していた。
これならたぶん、大丈夫。
『明日からエリカと帰省するのよ』
電話越しにミカさんが言う。
地元でのエリカの喘息の様子を見るため、だそうだ。
もしもそれが上手くいったら、
引っ越しが決定事項になる。
「2人だけで大丈夫ですか?」
『大丈夫。ちょっと前まで住んでいたところだもの』
「あの、もしなにかあったら連絡ください。お父さんと駆けつけますから」
『ええ、ありがとう』
ミカさんの声は穏やかで安定していた。
これならたぶん、大丈夫。