あたしと彼と白いキャンバス
「ハッピーバースデー結ちゃん!」


明るくにっこり笑う志乃と、


「さあ、俺様の特製バースデーケーキを食ってむせび泣くがよい」


にやにやと笑う新太郎先輩と、


「お誕生日おめでとう」


ふんわり笑う篠宮先輩がいた。



びっくりして心臓が跳ねる。


「そ、そっか。今日ってあたしの誕生日なんだ…」


2月4日。

確かに今日はあたしの誕生日だった。

けれどそんなものすっかり忘れていたから、こんなの予想していなかった。
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