あたしと彼と白いキャンバス
また携帯が震えて。

当然相手は志乃だろうとメールをチェックしたら、予想は裏切られた。



『元気か? そろそろ冬休みだな。正月は家に帰ってきなさい』



お父さんだ。

あたしは返信を迷う。

するとも一通、メールが届いた。


『みんな待ってるぞ。お母さんはお前を心配してるし、エリカも「お姉ちゃんと遊びたい」って言ってる』


その文面を見てから、あたしの指は迷いなく動いた。

素早く返信メールを作成して送信ボタンを押す。




『ごめん。忙しいから今年は無理』
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