部活の天使
そこから、真奈ちゃんの歩幅に合わせて歩いていると真奈ちゃんはピタッと立ち止まって、

「ここです。」

「ん、家に入ったらちゃんと鍵閉めるんだよ?」

そう言うと真奈ちゃんは頬をプ~っと膨らましてプリプリ怒ってる。

ん~・・・案外真面目に言ったつもりなんだけど・・・

っとと・・・

そろそろ俺も帰らないとやばいな・・・

恥ずかしい話、俺ん家は門限っていうか・・・や、門限じゃないかな?

まぁ、晩飯までには戻れってだけで飯食ったらどこにいようと知らんぷりだけどな・・・そんな意味のわかんない

「ははっ、じゃあまた明日~」

とりあえず早く帰らないとやばいから、ちょっと惜しいけど真奈ちゃんに挨拶して走り出したら、

「あっ、ありがとうございました!」

後ろから真奈ちゃんの声が聞こえて振り返ると真奈ちゃんは謙虚に頭まで下げてた。

「明日は遅刻しちゃだめだよ~!」

最後に少し意地悪を言いながら手を振った。

・・・っんと、いじめがいがある子だなぁ・・・


< 160 / 249 >

この作品をシェア

pagetop