部活の天使

ときめき盤

いきなりの行動に少し驚きながら顔を赤くする。

「じっとしてて・・・ぃよしっ、取れた。」

「?」

「ホラ、桜。」

そう言って見せてくれたのは桜の花びら。

「ほんとだ。ありがとうございます。」

「・・・髪、邪魔やない?」

そう言ってまた髪に触る。

「え・・・」

「ピンもっとる?」

「はい・・・」

それから私はされるがまま。

「ん~分け目も変えてみよう。」

「~っ・・・」

先輩は私の数センチ先・・・。

ピンを口にくわえて私をじっと見つめてる。

私の心臓は飛び出んじゃないかってくらい跳ねる。

唇からピンを抜くところも色っぽくてドキドキする・・・。

「よしっ」

できたよといいながら全面鏡のところに連れて行かれる。

「わ・・・」

私の髪はポニーテールになってて髪留めと一緒に・・・

「さくら・・・」

「そっ」

そう言いながらニッコリ笑う先輩。

私の髪には ピンク色の桜の花がついてる。

「これ・・・」

「あ、大丈夫や、その桜折れて落ちっとた奴やけどあんまり綺麗やったから持ってきてしもうただけなんや。やから折ったわけやないよ。」

「すごい・・・かわいい!!」


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