私とあなた。
初夏




6月。


季節はもう夏と言ってもいいぐらい暑い日が続いている。

私たちの学校では体育祭の練習をしている。

来週の日曜日が本番。

私は保健委員、ということで救護係になり、毎日暑い中日射病の生徒の看病をしたり、

怪我の手当てをしたり、目が回るような忙しさの中頑張っている。


坂田君は、と言うと…。


ふらりとどこかへ行っては先輩や私を焦らせている。



練習が最初のころは、

「優輝ぃ~気分悪い~お姫様抱っこぉ~」

なんて言ってくる女子が何人もいたけど、坂田君はバッサリと一言。


「そんな元気があるなら来なくていい」


おいおい…なんて思いながらもまぁ坂田君の言うとおりそんな元気があるなら大丈夫!と心の中で思ったり…。




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