私とあなた。

それからすぐ坂田君が入ってきた。


「あぁ～っ！優輝！どこ行ってたの！？」

「…楽しいとこ。」

「もぅっ！探したんだよッ！」


教室に入った瞬間取り囲まれて大変そうだったけど…。



女の子たちの「どこ行ってたの！？」という質問には一切答えなかった。


…もしかして坂田君も私と同じ気持ちなの？


そう考えると…ものすごくドキドキして何も考えられなくなった。



「…か！ゆかっ！！どうしたの！？顔真っ赤！」

「や、べ、別にっっ！ちょっとトイレ行ってくる！！」


知らない間に走り出していた。



「ちょっ…！！ゆかっ！」


後ろで由梨の声が聞こえたけど無視してしまった。