私とあなた。

「…言えたっ…」



目の前で茫然としている先輩をみて、私までびっくりしてしまう。


「ーーーっ!!!むかつくっ・・・」


先輩は私に向かって手を振り上げた。



ぱしっ…


「もうやめてください、マネージャー。」



「ゆっ…優輝…っ」



先輩はさっきとは打って変わって泣きそうな表情だ。




「違うの、違うのよ!!こいつが先にあたしを殴って…っ」


「それ以上はみっともないですよ。俺、ずっと見てましたから。」



「…っ…ふっ…ぇっ…」


「今は俺の前に現れないでください」




「バカ…っ!!」



先輩は叫んでタタタッと自分の教室へ走って行った。




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