私とあなた。
「ふぅ~~。怖かったっ!!ははっ」
冗談めかして言う坂田君。
私には一つ気になることが。
「坂田く…ほんとにずっと聞いてたの…っ??」
わた…わたしのっ、気持ち、知られたかな…??
「いや、聞いてない」
えーー!?
「絶対お前ならマネージャーを殴ったりしないって思ってあんなこと言った。」
「…というか殴る原因もよくわからないけどな…」
「…先輩の事、どう思ってる??」
「マネージャー??」
私は次の言葉を待つ。
「…」
「…」
「えっ??」
「だから、ただのサッカー部のマネージャー。」
「…あんなに笑顔を向けてたりしたのは。」
「一応先輩だし??」