無い物ねだり

親友の恋人

私とゆう人物を紹介するのに平凡と言う言葉は欠かせない。
見た目も可もなく不可もない感じだし、勉強も普通ぐらい。
本当に平凡を寄せ集めたような人間…それが私こと河崎 千鶴。

恋愛も普通にしてきた。
恋人だって過去に一人だけいた経験もある。
高校生になってメイクもするようになった。
これもまたナチュラルメイクだけど。

けど、こんな小説の主役になれなさそうな私にも一つだけ普通ではないことがある。

それは親友の彼氏を好きになったこと。

今まで普通に平凡に暮らしてきた私にしてみれば天変地異。
そして、初めて味わう痛みと虚しさだった。