ある日モテ期がやってきた!!~愛されすぎてどうしよう~


ブー ブー ブー


手の中で、携帯が震える。

それは、私が利用しているブログサイトからのメールだった。



【 あなたのブログに、コメントがつきました。 】


……私のブログに、コメントがついた。


「わっ……本当だ!!」


さっき載せたブログ記事のところに、コメントが1つ、ついている。

1日のアクセス数が10にも満たない、ただの自己満足のブログにコメントがついた……!!


どうしようっ。
学校なのに、凄く嬉しくてドキドキして、ニヤニヤが止まらない!!




「結城!! なぁにニヤニヤしてんだよ?」

「うわっ!? あ、青山!?」


急に目の前に現れたのは、青山 渉。

高校1年生の時から同じクラスで、2年生になった今も同じクラス。

何かあるごとに絡んでくるウザい奴……。


目立たず静かな高校生活を送っていたいのに、青山が来るといつもうるさくなって、必ず目立っちゃうんだよね。

なんでコイツは、私に話しかけてくるのかなぁー……。


「アンタには関係ないでしょ? さっさと向こうに行ってよ」

「そんな冷たいこと言うなって、俺と結城の仲だろ?」


どういう仲よ? ただのクラスメートじゃん。

コイツと話してると、ほんっと疲れるなぁ……。


「とにかくっ、さっさと消えて!!」

「ちぇっ。つまんねぇの」


ブウブウ言う青山をジロリと睨み付けると、ようやく離れていった。

あぁもう、青山のせいで貴重な昼休みを無駄にした……。


あ、そうだ、ブログ!!

コメントをチェックしなくちゃ!!


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