ある日モテ期がやってきた!!~愛されすぎてどうしよう~
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「啓介ん家に行ってみる」と犬飼くんが言った日から2日が経ち、金曜日となった。
今私は、呆れ顔の青山と二人で放課後の教室に居た。
「なぁにやってんだか、あの二人」
「……うん」
犬飼くん、そして啓介くんは、昨日も今日も学校を休んだ。
二人とも「風邪」といって休んだみたいだけど……多分それは嘘だよね。
二人は一緒に居て、きっと色々な話をしてるんだと思う。
「良太郎の部屋に行ったけどずっと帰ってないみたい。 啓介にはメールしたけど返事はないし、電話するとすぐ切られる」
「どうすればいいのかな……」
「放っとけ、そのうち連絡してくるだろ」
「……青山は、心配じゃないの?」
そう聞いたけど、青山はやっぱり呆れ顔だ。
「心配っつーか、見ての通り呆れてるだけ。
昔っからあの二人は、俺に内緒でコソコソやり取りしてるから“またか”って感じ」
「……実は青山って、二人に嫌われてる?」
「かもなぁ。 俺ってウザい奴だから」
……ウザい奴って、自分で言っちゃった。
ま、確かに私も最初は「ウザい」って思ってたけど、でも今は「結構いい奴」って思う。
不安ばかり溜め込んでた私のところに来て、色々な話をしてくれる。 それだけで気持ちはずいぶん楽になった感じがする。