ある日モテ期がやってきた!!~愛されすぎてどうしよう~


……このメールに返事が来なかったら、その時はもう、啓介くんのことは忘れよう。

同じ学校には居るけれど、でも、何も話さず、目すらも合わせず、「他人」のままでいた日と同じように生活していこう。


ブログのコメント欄でやり取りを始めた私たちは、きっと他の人よりも繋がりは浅い。

だからきっと、離れる時はすんなりと離れられるはず。

そうすればもう、苦しさを感じることはない。
何も考えずに生きていける。


……何も、考えずに……。






ズキン ズキン ズキン....




胸の奥が、痛い。


私……啓介くんを忘れて生活していくなんて、そんなの無理だよ……。


啓介くんのこと、大好きだもん。
ずっと一緒に居たい。って思った人だもん……。


「……会いたいよ……」




涙がポロリとこぼれ落ちる。

ずっと泣かないように我慢してきたけれど、啓介くんのことを考えると、涙が止まらない……。


「そばに居て欲しいよ……啓介くん……」


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