ある日モテ期がやってきた!!~愛されすぎてどうしよう~
「啓介ッ!!」
「うわっ……!?」
隣に居た青山が、ガバッと啓介くんに抱きつく。
その顔は涙でグシャグシャで、鼻水まで垂らしてる……。
「俺はなぁっ……お前が好きだから一緒に居るんだぞ? 関係が壊れるとか、そんなのあるわけねぇだろ、この馬鹿っ!!
一緒に過ごしてきた10年をなんだと思ってんだよ? そんな簡単に壊れるもんだったら、とっくに俺たちはバラバラだっつーの!!」
「渉……」
「俺たちはずっと一緒だった。 これからだってそうだろ?
俺と良太郎が居て、啓介が居て、そして結城が居る。 俺らはぜってー離れない。 ずっとお前と居るっつーの!!」
……青山。
ずっとずっと啓介くんを心配していたんだね。
泣き顔はかなり酷いけど……でも、青山の言葉1つ1つが凄く心に響く。
ずっと一緒に居た啓介くんのことが、本当に大好きなんだね……。