ある日モテ期がやってきた!!~愛されすぎてどうしよう~
みんな、ありがとう。
そして、これからもよろしくね。
遠く離れてしまっても、ずっとずっと友達だよ。
「青山ー、小百合ちゃんを泣かせたら、私が絶対許さないからねっ!!」
そう言って、私も犬飼くんと同じように青山を追いかけ回す。
青山は少し驚いた顔をしたけれど、すぐに満面の笑みを浮かべ、ビシッと腕を伸ばしてVサインを出した。
「先のことはわからん!! が、努力はする!!」
「……って、去年もそう言ってなかった!? ていうかVサインの意味なくない!?」
「これが俺!!」
「……もー、青山ってば、ほんっと馬鹿!!」
「はははっ!!」
広い屋上をグルグルと逃げ回る青山と、笑顔で追いかける私と犬飼くん。
啓介くんと小百合ちゃんもそれぞれ笑っていて、凄く楽しそう。
みんなで居られる時間はあと僅か。
みんなが集まれるのは最後となるかもしれないけれど、それでも私たちは、今この瞬間を、精一杯に楽しんだ。