ある日モテ期がやってきた!!~愛されすぎてどうしよう~


みんな、ありがとう。


そして、これからもよろしくね。


遠く離れてしまっても、ずっとずっと友達だよ。




「青山ー、小百合ちゃんを泣かせたら、私が絶対許さないからねっ!!」


そう言って、私も犬飼くんと同じように青山を追いかけ回す。

青山は少し驚いた顔をしたけれど、すぐに満面の笑みを浮かべ、ビシッと腕を伸ばしてVサインを出した。




「先のことはわからん!! が、努力はする!!」

「……って、去年もそう言ってなかった!? ていうかVサインの意味なくない!?」

「これが俺!!」

「……もー、青山ってば、ほんっと馬鹿!!」

「はははっ!!」


広い屋上をグルグルと逃げ回る青山と、笑顔で追いかける私と犬飼くん。

啓介くんと小百合ちゃんもそれぞれ笑っていて、凄く楽しそう。




みんなで居られる時間はあと僅か。

みんなが集まれるのは最後となるかもしれないけれど、それでも私たちは、今この瞬間を、精一杯に楽しんだ。


< 258 / 266 >

この作品をシェア

pagetop