絶えぬ想い、君に


「もうホントにお母さんだな。」


「まぁな。」



乃亜もおいしいって言いながら弁当食べてくれた。



食い終わると、まだ出発するまで時間があるから、子供たちは遊んでいた。



乃亜も遊びたいらしく、池内を連れてどっか行った。



シートの上には男2人。



何この光景。



「あー、一服したい。」


「アホ。」


「わかってるよ。」



俺だってしたいっつーの。



でもやっぱね。



ダメだよね、幼稚園の行事では。



つーか、乃亜の前では煙草吸わないって決めてるし。



「でも、ホントに乃亜ちゃん、池内のこと気に入ってんな。」


「だな。」


「…複雑?お前的には。」


「なんで?」


「違う女の子を、おねぇちゃんって慕うのは。」


「…よく…わかんない。」



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