絶えぬ想い、君に


「なぁ、鈴木。」


「ん?」


「何かあったの?」


「え、何が?」



俺が右斜め前の女子を見ると、鈴木も理解したらしく、「あぁ、うん。」と小さい声で答えた。



ちょうどその時、その女子が友達と教室から出て行った。



「彼氏と別れたらしいよ。」


「へぇ~。」


「それであんな落ち込んでんの?」



慎吾が後ろの席から身を乗り出して、話に入って来た。



そしてそこにいつものように、池内が来た。



「あたしもよく知らないけど、浮気がどうとかってさっき話してるの聞こえたよ。」


「「ふ~ん。」」



俺と慎吾はなんて答えていいかわからず、とりあえずそう答えた。



浮気ねぇ~…



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