絶えぬ想い、君に


結局この日、学校が終わるまで、その女子のテンションが上がることはなかった。



こんな言い方するとひどいかもしれないけど、朝から夕方近くまでずっと落ち込まれると、特に気にしなくなる。



その女子の友達の「大丈夫?」「元気だして!!」も徐々に減る。



それでもその女子のテンションは落ちたまま、学校が終わった。



全部の授業が終わって、俺は幼稚園の前に病院に向かった。



なんか今日、変に暑いな…



病院に着いて涼しさに浸りながら病室に向かう。



ガラッ。



「あら、京平くん。」


「あ、おばあちゃん。」



菜緒の病室には菜緒のおばあちゃんがいた。



久し振りだな、ここで会うの。



もちろん乃亜もおばあちゃんに会わせたりしてるから、おばあちゃんに会うこと自体は久しぶりじゃないんだけどさ。



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