絶えぬ想い、君に
「なんかお前、いつもと違うからさ。」
「そんなことねぇよ。昨日寝てないから眠いだけ。」
なんかわからないけど、隠してしまった。
別に隠すことでもないけど。
でも、なんて言っていいのかわからなかった。
慎吾には話すことだけど、今この教室で何て言っていいのかわからない。
キーンコーンカーンコーン。
2限が始まるチャイムが鳴ったと同時に、先生が入って来た。
2限の授業の教科担当のね。
この先生は女なんだけど、男にも女にも人気がある人。
確か…A組の担任だったかな。
「じゃあこれ配ってー。」
前の席からプリントがまわってきた。
俺も後ろの慎吾に渡す。