絶えぬ想い、君に
「ハハ。可愛い、先生これ。」
前の方に座ってる女子が、先生が持ってるペンケースを指してそう言った。
そう言われると自然とそっちに目が行く。
そのペンケースは、キャラクターの柄が入ったものだった。
「姪っこにもらったの。」
先生が笑顔でそう答えた。
「いいなぁ、可愛い。あたし、あのキャラクター好きなんだよね。」
俺の隣の席の鈴木が、鈴木の前に座ってる女子とそんな会話を交わしたのが聞こえた。
……
あ……
……
ガタッ。
「え、京平?」