絶えぬ想い、君に


「ハハ。可愛い、先生これ。」



前の方に座ってる女子が、先生が持ってるペンケースを指してそう言った。



そう言われると自然とそっちに目が行く。



そのペンケースは、キャラクターの柄が入ったものだった。



「姪っこにもらったの。」



先生が笑顔でそう答えた。



「いいなぁ、可愛い。あたし、あのキャラクター好きなんだよね。」



俺の隣の席の鈴木が、鈴木の前に座ってる女子とそんな会話を交わしたのが聞こえた。



……



あ……



……






ガタッ。



「え、京平?」



< 122 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop