絶えぬ想い、君に


「ズボンを上げろ。」



そう言われたと思ったら、思いっきり制服のズボンを上げられた。



「うわ、何。やめてよ、変態。」


「お前が何回言っても、パンツ見せて歩いてるからだろ。」


「見せてないよ。見えちゃうの。」


「だから、その見えちゃうのをやめろって言ってんだよ。」


「はいはい。」



はぁ~。



早く掃除終わらせよ。



教室に渋々戻ると、慎吾も鈴木や池内と話してて掃除はしてなかった。



あいつだって掃除してねぇじゃんよ。



しかもカンさんどっか行っちゃったし。



どうせなら慎吾も注意してけっつーの。



「慎吾。」


「んー?」


「もう終わりでよくね?掃除。」


「あぁ、だな。」



ただ持ってただけのほうきを片付ける。



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