絶えぬ想い、君に


「じゃあ、今から行こう。」


「え?」


「内田に会って来よう。そしたら自分の気持ちがわかるかもしれないじゃん。もしホントに別れるとしても、ちゃんと言わなきゃだろ?」


「…そうだけど…」


「俺も行くから。な。」



ちょうど2限が終わるチャイムが鳴って、鞄を取りに教室に戻った。



「あれ、2人共帰るの?」


「おぉ。」



慎吾が聞いてきた鈴木にテキトーに答えた。



2人で学校を出て、病院に向かった。



別に慎吾と一緒に菜緒のとこに行くのは、初めてじゃない。



慎吾も菜緒の見舞いは行ってくれてるし、一緒に行ったこともある。



だけど、なんか今日は変な緊張があった。



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