絶えぬ想い、君に


「乃亜ちゃん、元気?」


「ん?あぁ、うん。元気だよ。」



池内とゴミ出し中。



俺は掃除当番じゃないんだけど、池内は当番で。



パンパンに膨れたゴミ袋を捨てに行くところだったらしいんだけど、俺がたまたま通りかかって。



目ぇ合っちゃったし、持ってあげてるとこ。



「乃亜が池内に会いたいってよ。」


「え?そうなの?私も会いたい、乃亜ちゃんに。…あ!!っていうか、ゴミ捨て付き合わせちゃったけど、時間平気?」


「大丈夫だよ、これ捨ててからで間に合うからさ。」


「そっか。ごめんね、ありがとう。」



池内とは特に何も変わらない。



遠足の日、池内のことを考えたことも、菜緒と別れた要因の1つではあるけど、だけど池内とは何が変わるわけでもない。



あの日以来、特に考えることがあるわけでもない。



菜緒と別れた理由の1つだとしても、別に俺が池内を意識することもない。



まぁ、仲いいとは思うけどさ。



乃亜のことも菜緒のことも知ってるし。



…あ、でも菜緒とこうなったことは話してない。



わざわざ言うものなのか、ビミョーだから。



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