絶えぬ想い、君に


いつも一緒に遊んでる奴らの中に、女がいるのが好きじゃないって感じかな。



いや、女が嫌いとかじゃないけどね。



だけど、男だけでつるんでる時に、女が勝手に入ってくるのが嫌なんだ。



中2の時はいつも一緒に遊んでた奴らの中に女もいて、そこに菜緒もいた。



でも、それだって、やっぱ男の方がいつも一緒にいるし、菜緒達とだって、いつもいつも一緒にいたわけじゃない。



飯食うのも別だし、一緒に帰ることも滅多になかった。



だから、3年になって池内と一緒にいることが多くなったけど、こんなことは正直今までにない。



仲いい女友達はいるけど、やっぱり今でも一緒にいることは多くなかった。



こないだの体育祭の昼ん時もそう。



乃亜が連れてきたってのもあるけど、一緒に飯を食うってのもめっちゃレアなことで。



でも、池内は嫌じゃなかった。



なんでだろう、理由はわかんないけどさ。



「にぃにー!!」



幼稚園に着くと、乃亜がちょうど廊下にいて、誰よりも先に俺に気付いて駆け寄って来た。



「あ、りかおねぇちゃん!!」



池内にもすぐ気付いて、嬉しそうな笑顔を見せた。



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