絶えぬ想い、君に
より一層重く感じる足を何とか動かして、ベットに寝てる菜緒に近づいた。
「菜緒?」
やっぱり何も変わらない。
いつもの様に、返答はない。
いつもの様に、目を開けてくれない。
いつもの様に、俺を見てくれない。
「京平くん。」
俺の後ろにいた先生が、俺の名前を呼んだ。
「つい…さっきなの…」
おばあちゃんが声にならないような声で、俺にそう言った。
何?
何がついさっきなの?
何…?
「菜緒?」
俺は先生にもおばあちゃんにも何も返答することなく、菜緒の顔に触れた。