絶えぬ想い、君に
学校を出て、そのまま幼稚園へ向かう。
「あ、氷野さん。」
「ども。」
「今、乃亜ちゃん呼んできますね。」
「あ、にぃにー!!」
先生が呼びに行ってくれようとした時に、ちょうど教室?から出てきた女の子が俺のとこに走って来た。
今、嬉しそうに俺に抱きついてきた子。
にぃにー!!って叫んだこいつが、さっき池内達が話していた俺の“妹”。
乃亜(ノア)って言うの。
変わってる名前だよね。
「いい子にしてた?」
「うん!!」
「そっか。じゃあ、かばん取って来な?」
俺がそう言いながら乃亜の頭を撫でると、嬉しそうにしながらまた教室に戻って行った。
「あ、のあのにぃちゃん!!」
「んー?おぉ、どした?」
俺がいることに気付いて、1人男の子が寄って来た。