絶えぬ想い、君に


菜緒が…死んだのもそう。



俺がちゃんと菜緒の傍にいなかったから、バチが当たったんだよ。



菜緒がきっと悲しんでた。



俺がおばあちゃんに何て言われても、菜緒の傍にいなかったから。



俺の記憶から、菜緒との思い出がどんどん薄れていくから。



俺が他の子のこと、気にしたりするから。



菜緒が悲しくて、死んじゃったんだよ。



怒ってたんだよ、きっと。



俺にバチが当たったんだ。



「…京平と内田が別れてすぐにこうなれば、そう思っても仕方ないかもしれないけど、でも、俺は違うと思うよ。」


「……」


「内田がこうなったのは、京平のせいなんかじゃないと思う。」


「……」




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