絶えぬ想い、君に


ねぇ、菜緒。



菜緒は怒ってたのかな。



悲しんでたのかな。



泣いてたのかな。



ごめん。



俺がちゃんと傍にいたら、生きていてくれたのかな。



なんでかな。



なんで、俺の記憶から菜緒との思い出が薄れていったりするんだろう。



足りなかったのかな。



俺がちゃんと菜緒のこと、想えてなかったのかな。



俺がもっとちゃんと菜緒のこと大事にしてれば、こんなことにはならなかったのかな。



菜緒。



ごめん。



ごめんね。



もう、謝ることも出来ない。



今までだって、この3年間は、俺の声は菜緒に届いてなかったのかもしれない。



謝ったって、菜緒には届いてないかもしれない。




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