絶えぬ想い、君に
「にぃにとようちえん、ひさしぶりだねぇ。」
幼稚園に向かう途中、乃亜が嬉しそうに言った。
「うん。ごめんな、行けなくて。今日も迎えの時間に行けないから、ママが来るけど、ちゃんといい子にしててな。明日からはちゃんと俺が行くから。」
「うんっ!!」
乃亜の笑顔を見ると、少し気持ちが落ち着く。
でも今はまだつらい。
乃亜と一緒にいたいけど、乃亜に申し訳なくて、乃亜の笑顔に応えてあげられない。
しかも今日は一緒に幼稚園行けたけど、なぜか今日は乃亜が幼稚園終わるの早くて、俺は全然学校の時間だから、また今日も母ちゃんが行ってくれることになった。
「京平?」
「…おぉ。」
下駄箱で偶然慎吾に会った。