絶えぬ想い、君に


「あ、ごめん。変なこと言って。気にしないで。」


「でも…」


「俺もう行くわ。…ホントにごめん。じゃあな。」


「え?…あ…」



走って屋上を出た。



何言ってんだ、俺。



池内にあんなこと言う必要ねぇだろ。



なんでかな。



池内といると無意識に話してたりする。



なんか前にもあったよな。



でも、俺がさっき池内に言ったのは、本心だった。



俺には誰かに好きになってもらう資格なんてない。



誰かを好きになる資格もない。




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