絶えぬ想い、君に
俺の家にいるのは、俺だけじゃない。
母ちゃんも父ちゃんもいる。
2人がすごい心配してるのはすごくわかるし、伝わってくる。
そんな中でずっと部屋に閉じこもってるわけにはいかなかった。
それに、うちには乃亜がいる。
乃亜がいるのに暗い顔は出来ない。
乃亜は敏感なのかわかんないけど、俺が少し落ち込んだりしてるとすぐ気付く。
だから余計にそんな顔も態度も出しちゃいけない。
それに俺がそんな態度を出す立場でもない。
乃亜は実の姉を亡くしたんだ。
乃亜が覚えてるとか覚えてないとか関係なく、それは事実で。
だから、自分なりに何かするしかないと思った。
だから池内に断ろうって思った。
菜緒に謝りたくて。