絶えぬ想い、君に
おばあちゃんは菜緒が亡くなってから、ショックで体調を崩し気味になってて。
だから、親族ではないけど、この葬儀の喪主は俺。
未成年だし、喪主はおばあちゃんになってるけど、代理として俺が。
菜緒は両親いないし、親族が乃亜しかいないから。
俺は親族ではないし、喪主なんてしたこともないけど、おばあちゃんが俺にやってほしいって。
だから、今日は、今日だけはちゃんとしなくちゃいけない。
初めてだから、わかんないことだらけだけど。
時間が過ぎるのは嫌なのに、いろいろ確認とかしてると、すぐに時間は過ぎてしまった。
少しずつ弔問客が来始めてくれていた。
1番最初に来てくれたのは、慎吾だった。
俺を心配して、早く来てくれたらしい。
慎吾は学校の制服。
俺もたぶん、制服でもいいんだろうけど、なんとなく。