絶えぬ想い、君に
だからあの時は、高校卒業したら、もっと菜緒といられるようにしようってそれくらいのことしか考えてなくて。
たぶん、そうしなきゃダメなような気がしてた。
フリーターだって何だっていい。
菜緒と乃亜のことだけだった。
でも、菜緒がいなくなって、そうは出来ないことに気付かされた。
乃亜のことを考えてしまうのは変わらないし、変われない。
でも菜緒はもういない。
菜緒が生きてた頃に思ってた俺の考えっていうか生き方は、正しいのかわからない。
でも、そうはできなくなったのは、確かだった。
ホントは半年前、菜緒が死んだばかりの頃、俺も死のうと思った。
そうすることでしか、菜緒に謝れないと思ったから。