絶えぬ想い、君に
ほら。
やっぱりね。
俺は、俺自身は何も変わってない。
菜緒が生きてた頃と今とで、何も変われてない。
後悔も消えなくて、迷いも消えない。
自分が生きてることへの迷いが、消えない。
そんな迷いがあるんだから、人のことを好きかどうかなんて、わかるわけない。
結局は何も変わらずにいて。
迷いや後悔は消えるどころか大きくなって。
生きることを決めても、どこかに迷いがあって。
池内が心配してくれる俺は、生きてていいのかわからない。