絶えぬ想い、君に

Thanks



おばあちゃんちを出て、ただ歩いていた。



いろんな言葉が俺の頭の中を駆け巡ってた。



慎吾の言葉、おばあちゃんの言葉。



そして、日記の中にあった菜緒の言葉。



十字路にぶつかって、足が止まった。



どうする?



どっちに行く?



どこに行く?



ここを右に行けば、さっきまでいたカラオケ。



みんながいる打ち上げに行ける。



ここを左に行けば、今日卒業した学校がある。



ここをまっすぐいけば、自分の家がある。



そしてそのずっと先に、菜緒が眠ってるお墓がある。




< 314 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop