絶えぬ想い、君に
Thanks
おばあちゃんちを出て、ただ歩いていた。
いろんな言葉が俺の頭の中を駆け巡ってた。
慎吾の言葉、おばあちゃんの言葉。
そして、日記の中にあった菜緒の言葉。
十字路にぶつかって、足が止まった。
どうする?
どっちに行く?
どこに行く?
ここを右に行けば、さっきまでいたカラオケ。
みんながいる打ち上げに行ける。
ここを左に行けば、今日卒業した学校がある。
ここをまっすぐいけば、自分の家がある。
そしてそのずっと先に、菜緒が眠ってるお墓がある。