絶えぬ想い、君に

「あ、もしかしてこないだ言ってた…」


「あぁ、うん。乃亜って言うんだ。」


「のあ？」


「うん。変わった名前だよね。」


「うん。でも可愛い名前。」


「乃亜。挨拶は？」


「…こんにちはー。」



乃亜が俺の後ろにちょっと隠れながら、挨拶をした。



「ごめんな、ちょっと人見知りなとこあんだよ。」


「ううん。村田くんが言ってた通り、かわいいね。」


「そうか？」


「うん。池内里佳です。よろしくね。」



池内が笑顔でそう言うと、乃亜の警戒心？が少し解けたらしく、乃亜も笑顔になった。



「うちだのあです。」


「…え？うちだ…？」



不思議そうな顔をして、池内が俺を見た。



…何も名字まで言わなくても…