絶えぬ想い、君に


ブーブーブーブー。



あ、電話。



着いた?



「はい。」


「おぉ、着いたよ。門のとこにいる。」



電話を切って、校門に向かう。



門の前には親父の車が停まっていた。



俺が来たのに気付いたのか、親父が車から降りてきた。



「大丈夫なのか?今。」


「うん。俺が出んのまだまだだもん。」


「そっか。」


「乃亜は?」


「乃亜ちゃん、はい。」


「にぃにー!!」



親父がドアを開けて降りてきた乃亜が、俺の足に抱きついてきた。



< 78 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop